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進む交通機関での無線LANサービス

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公共交通機関でのスマートフォン利用

都営バス、12月20日から車内で無料無線LANサービス提供予定 - ガジェット速報.

というニュースが。

すでにスマフォを持っている人が多いからいらないんじゃん?しかもLTEや4Gだし。 って思うことがあるかもしれないけれども、データ量の上限が気になったりする人や、タブレットを使いたい人、海外からの旅行客には非常に便利。

今後、円安、オリンピックなどで増えるだろうと考えられてる海外旅行客も視野に入ってるのでしょうか。

公共交通機関での無線LANサービスといえば、新幹線や成田エクスプレスでは早くから導入されてるものの、有料だし、遅い。ほんと遅い。

東京メトロ(営団)では、”実験中”としながら「MANTA」という無線LANサービスを提供しており、これはなかなか快適です。

都営バス、12月20日から車内で無料無線LANサービス提供予定 - ガジェット速報.

ただ、MANTAの場合は都度専用アプリから繋がないといけないのがめんどくさいんですよね・・・ それさえなければ・・・

日本の都市部では公共交通機関が発達しているので、バスや鉄道での無料無線LANサービスは今後も進むのでしょう。

航空まわりも、すでに米国では機内での無線デバイス利用についてのレギュレーションが変わり始めてるし、2006年の"Connextion by Boeing"のサービス停止以来、一時廃れてしまった機内無線LANサービスも国際線で復活・普及しだして来ています。

日本でもJALがこういうニュースを出してましたね。

JAL、国内線の内装一新 全座席革張り、無線LANも(朝日新聞)

公共交通機関ではないですが、面白いところでは Audi A3 sportback が Audi Connectという「無線LAN対応」を打ち出してて、多くの人が「???」になったでしょう。

が、これはこれで、iPadやnexusなんかのwifiモデルを使って Googleマップのナビ機能や Turn by Turn の "waze"を使えるようになるのはいいと思うんです。つまり、カーナビを拡張していく流れではなく、タブレットなどの他のデバイスが車の接続していく流れなのかなと。例えばカーナビのデータが常に最新になるだけではなく、ラジオも「放送」ではなく「通信」で、総合放送的な番組構成のラジオを聴くのではなく、ドライブ時のBGMに最適な、たとえばハウス専門の局をインターネットラジオでチューンする、という流れも出てくるかもしれません。そうなると、カーナビの在り方も変わるなあ、中身も。その最先端はTESLAの操作パネルかもしれませんが。 ※ちなみに waze はナビのアプリとしては最強だと思う。 ※米国ではA3セダンについてる Audi Connect は4G/LTE対応らしい。日本でのA3 SportbackはSoftbank 3Gだったかな?

さて。バスでもう一つ思い出したんですが、米国西海岸、シリコンバレーにはご存知のようにIT企業が多いです。でもみんながみんなその周辺に住んでるわけではないんですね。例えば、Google周辺なんかも非常にboringなエリアなので。車をわざわざ買うのもトレンドではありませんし。ということで、サンフランシスコのほうに住む人も多いわけです。そこでGoogleなどの企業は自社で社員用にシャトルバスを持っており、サンフランシスコと会社を結んで社員を運んでいます。そうした企業が持っているシャトルバスはすでに無線LAN完備なものが多く、1時間ぐらいの通勤時間中、社員は車内でもネット環境に接続でき、簡単なメールなどは処理をしてしまうわけです。米国外オフィスからの出張者も、なんもないオフィス周辺のホテルに泊まるよりも、市街のホテルにとまって、シャトルにのって出勤できるので、便利なんですよ。これが。

でも一方でこうしたアセットを持てるのは成功した金を持っている企業。スタートアップやミドルクラスのところは、そういうシャトルを買うのも大変だし、そもそも社員の人数が少なかったら、社員を市街のほうぼうで拾って会社と行き来するというのも最適化できません。むしろ無駄。

これを解決するために、僕のGoogle時代の同僚で、当時、Video Adsや陽の目を見なかったGoogleオリジナルの今でいうDSP/SSP/Ad Serving Platform(←結局DCLKを買ったのでsunsetした。惜しいプロダクトだったな。。。)のプロダクトマネージャーだった、Nathalie Criou というのが "RidePal"という面白いサービスをやってます。

[caption id="attachment_2669" align="aligncenter" width="1024"]RidePal ride pal[/caption]

RidePal

これは RidePal 側が無線LAN付きの高機能なシャトルバスを準備し、各企業は必要社員数分の座席の権利を購入、社員は飛行機のオンライン座席予約のように、自分が乗りたいときに予約する、という仕組みです。面白いですよねえ。

※シリコンバレーのような交通事情・オフィス事情だからこそできたサービスではありますが、こうした、シェアリングサービスは、ZipCarしかり、AirBnBしかり、HubWayしかり、今後もいろいろ出てくると思います。オンラインで予約可能というのはある種のマッチングビジネスの可能性を広げてることでもあるかと。

交通機関の無線LANサービスが広げる可能性はまだまだありそうですが、そのインフラの上でのっかってくるデバイス、アプリ、サービスについて考えるのは非常に楽しそうですね。

photo credit: Chris JL via photopin cc