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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

牧場、閉場。

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僕が、二度目に広告代理店に在籍していたときに、もっとも自分らしい仕事をしたな、と思っていた『牛乳に相談だ。』のwebサイト(制作:bascule)がいったん終わるらしい。

まぁ、もともとキャンペーンサイトなので、終了するのは普通なんだが、なんともさびしい。

この『牛乳に相談だ。』のサイトは、ティザー期に牧場建設中の様子を見せるためのブログを作ったり、サイトへの誘引及び掲示板システム及びパトロールを『キャスフィ』に頼み、これまた将来有望(そう)なカワモト君というその運営者に出会ったり、また、「CGMで成功したいサイトは、ターゲットユーザーが作っているコミュニティの横にパビリオンのように作れ、そのコミュニティやSNSそのものに入り込むな!」というタカヒロテーゼその30番目ぐらいができたり、と、色々感慨深い。

なによりも、そういう場を与えてくれた、前職場と広告主の皆さん、及び一緒に仕事をしたスタッフに本当に感謝いたします。

ありがとうございます。

しかし、僕の後を引き継いで仕事をしていた電通テックから電通に出向しているO君が、この相談牧場終了の話をチラッとも僕にしてこなかったのは非常に残念。彼は、ギョーカイ人っぽく振舞うようにどんどんなっていく一方、(僕の在職中)相当厳しく言ったにも関わらず、仕事面でこうした義理人情に関わる部分についてはまったく成長していないようだ。

仕事とは「仕える事」と書くように、本来的には頭を下げながら進み、そして、結果として自らを成長させるものなのではないかと思う(だからこそ自らの作った広告を「作品」と呼ぶクリエイターはその真逆だと思うし、好きではない)。

そういった意味で、僕が『牛乳に相談だ。』の「仕事」をさせていただいた中で、もっとも自分ができなかった、あるいは、抜けもれていた/できなかった「仕事」とは、そのO君の成長を促すことができなかったことだ。

この点において、今後の自分の反省点として、今回の『牛乳に相談だ。』の「相談牧場」閉場をしっかり受け止めなければいけないのかもしれない。