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深堀圭一郎に賛辞を。

本日、マイナビABC選手権にてついに石川遼が優勝した。ほんとに驚異の17歳だ。

夜のスポーツニュースでは、もうトレードマークと化した勝負服である赤いバイザーに赤いパンツに身を固めた遼くんにフォーカスした映像がほとんどだった。

しかしながらこれらの映像を見ていて、日本のニュースの偏りというか、面白みにかける部分を非常に感じざるをえなかった。

最近のゴルフ関係のニュースは、石川遼が上位にいなくてもほとんどのニュースが彼を中心にしたものだったし、他の頑張っている選手が表に出てこないこともしばしば。結局は話題だからであってスポーツとしての成熟度が低いと言うことなのだろうか。

ただ今日のトーナメントに関しては、残り3ホールで石川遼に猛追され、2位になった深堀圭一郎にこそ注目してほしかった、いやワンシーンでも入れて欲しかった。最終18Hでの長い距離のロングパットを決めバーディを決め、「もしやプレーオフも?!」と沸かせたドラマのみならず、彼はアテスト(スコアを最終に書き込むこと)の会場で、石川遼に「実力で勝ったんだから誇ってもいんだぞ」とマイクに拾われるかどうかの声で言っていた。本当の紳士だし、ゴルファーとしてあるべき姿を見せてもらったような気がする。

確かに、石川遼はついにトーナメント優勝した今日の主役であることは間違いない。しかしながらテレビに噛り付いて見ていた僕としては、深堀圭一郎のジェントルな姿についてもオンエアが欲しかった。そしてゴルフがそういうスポーツなのだと、思うのだ。