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消費者の検索行動の状況

■アイレップSEM総合研究所とクロス・マーケティング、「インターネットユーザの検索行動調査」結果を発表

調査結果要約 1.ウェブ検索に次ぐ検索手段として、ローカル検索が急速に普及している。 2.ローカル検索は、ビジネスシーンよりもプライベートシーンで利用されている。 3.ブログ検索を週1回以上利用するのは、インターネットユーザの1割程度。 4.検索結果の「タイトル」からクリックするサイト、「説明文」からクリックしないサイトを決める傾向がある。

4.の結果が特に面白い。サイトの title が消費者をひきつけるための重要な項目になっている。

■Web の検索結果に表示される連動型広告、半数以上が「クリックしたことある」

Web 検索サイトを「1個だけしか使わない」というユーザーは23.47%と4分の1にも満たない。半数近く(47.33%)が「2個」のサイトを使い分けており、「3個」というユーザーも23.67%を占める。
検索結果の右側や上部に企業の広告が表示されていることについては、9割を超えるユーザーが「知っている」と回答、さらにそのうちの6割弱(59.53%)が実際に「クリックしたことがある」とした。

よく新聞などで、検索エンジンの利用状況調査ということで、Yahoo!かGoogleか?そのシェアは?というのがあるけれども、例えばテレビでいえば日テレしか見てない人なんてほとんどいないように、検索も状況に応じて「使い分け」られている。この点を見ずして、単なるシェア争いだけに注目するのは本質的ではない。消費者側の行動を把握することが常に大事。

また「広告と知っていてクリックする」という項目が高いことに注目したい。検索連動型広告においては、消費者にとって「広告」は intrusive なものではなく、「情報」として機能する。この部分が「広告の変化」において重要なポイントであり、消費者は自分にとって役に立つ情報であれば、それが「広告」であるか「コンテンツ」であるかは関係ないのだ。つまり、「広告」を消費者に役立つ「情報」として提示できるかどうか?がこれからの広告プランニングに必要な視点なのである。