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検索動機を知るためのリサーチサービス

■ヤフー「Search Insight」、ネットリサーチに検索行動データを融合:マーケティング - CNET Japan

Yahoo!リサーチから「Search Insight」がリリースされた。

これは、検索行動にいたった“動機”について、Yahoo!リサーチのパネルからのリサーチとぶつけることで知ることができるという業界的には画期的なサービス。

つまるところ、このサービスの最大のポイントは、リサーチパネルのスクリーニングを「あるキーワードで検索したユーザー」に限ることができる、ということに尽きると思うので、使い方はいろいろ考えられそうだ。

リサーチパネルと検索エンジンを同じグループで持ってるから成立するサービスだな。

TVCMが検索行動に対して影響を及ぼすということについては、各広告主のサイトへのトラフィックとTVCMの投下タイミング/量の相関関係を見ることで推定は可能だったわけだが、それに加えて、TVCMの間接的な効果(結果としての口コミetc)も含めて、リサーチパネルならとれそうだ。しかもこれならいわゆるブランド広告主に対しても、検索連動型広告を使ってもらう理由になる。

このサービスは確実に売れるよなあ。

いずれにせよ、カタチにしたのはエライですわ。

※広告代理店が自らメディアのリサーチデータを持って優位に立ってた時代が相対的に揺らぐんじゃないか?とも。

※おそらくこのサービスはTVCMからの効果だけでなく、ディスプレイ広告の view through (ポストクリック効果)を補完するリサーチにもなるんじゃないだろうか。ディスプレイ広告のクリック以外の価値、「Yahoo!のトップページの広告を見て、その後検索した」など。漏れ聞こえるところによると、同社内ではブランディング系広告のセルスルーをもっとあげることが至上命題だという話もあるそうなので。なので、単にマス連動だけに注目してしまうと浅はかかもしれない。