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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

日本の広告・メディア史の中で注目すべきこと(その2)

読売新聞社社主として長きに渡り、日本のメディアの発展に貢献した正力松太郎によって、「ラジオ欄」が作られた。つまり、今新聞では普通になった「テレビ欄・ラジオ欄」の生みの親ということ。

もともと警察官僚だった正力氏が読売新聞の社主になったある時、ラジオ放送の開始とともに、それまで伸びていた新聞の部数が一気に停滞した。その打開策として「ラジオ欄」を創設し、新聞の部数を増やすことに成功した。

新しいメディアに「移行」したのではなく、読者のニーズに合わせて、既存メディアが新しいメディアから何かを取り込むことで成功した恒例。学ぶこと多し。

正力氏は、メディア界における小林一三、ビジネスアイデアにあふれたチャレンジャーでも会ったと思う(小林一三に関しては、この本この本が must read!です。感動します)

一方、今のメディア各社はまだまだ今のカタチに囚われ過ぎかも知れない。正力氏がネット時代に存命であればどんなビジネスアイデアを生み出していただろうか?