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新聞業界の再編成が始まる

■米国、新聞業界二位企業ナイトリッダー身売り関連ニュース(Google News)

意外と注目されていないかもしれないこのニュース、アメリカの新聞業界にこれから起こる大きな波の予兆かもしれない。

ナイトリッダーといえば、サンノゼ・マーキュリーなどの有名どころ含み30紙を持つ大手新聞社(業界2位)。そこが業界下位のマクラッチーに身売りするわけなので、だからこそなにが起こっているかを把握しておかないといけないニュース。もちろん米国の新聞業界は、ホールディングカンパニー的な会社が、多数の地域紙を持つという構造になっているので、一概に日本とは比較できないが、朝●新聞が中●新聞に身売りします、というぐらいのインパクト。

カラダが大きいと、その分、体力の消耗も激しい。
つまり部数減や広告収入減といったネガティブ要因は小さいところよりもカロリー消費が激しいのである。それは氷河期に入り恐竜がバタバタと倒れていったように。

日本の新聞も、団塊の世代が電車を降りるとき、相当の部数減がすでに予想されている。まぁ日本の場合は新聞社は上場できないので、米国と同じような「身売り」はおきないと想定されるが、一方で、新聞の将来を取り巻く状況については日本と米国では指して変わりないだろう。果たして、日本ではこのあとどうなっていくのか??? 米国の轍を踏むのか?それとも逃げ切れるのか?


ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア
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4 ネット・ジャーナリズムの可能性3 そのまま日本に当てはめられるか?2 そもそも新聞を取らない理由って。。