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大学の価値

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■ソフトバンク、インターネットを活用した通信制の四年制大学を設立へ(CNET)

数年ぶりに『中央公論』を買った。特集が「大学の失墜」という目を引いたテーマだからだった。

そろそろ大学の定員数は、進学希望者の総数を割るらしい。
一方で、専門職大学院が雨後のタケノコのように増え、一方で、ソフトバンクが1000人の学生を抱える通信制大学をスタートさせる。

さて、ここで考える大学の価値。

専門職大学・通信制大学の隆盛は「学びの機会」を増やしている、というイイことなのだと思うんだけれども、これは「大学の価値の低下」を表していると思う。

これらの傾向は、より”実学志向”な学びの機会を欲する世の中への回答であり、結果としてモラトリアム期間を提供しているだけの今の四年生大学を否定しているようにしか思えないのだ(この辺、上記の中央公論を併読されたし)。

とはいえ大学が”実学志向”であるべきか、というとそれには否、である。というのも大学には「基礎研究」とその「応用」の場としての重要な責があるからだ。しかしそれをちゃんとプレゼンテーションできていない、世の中との接合する部分を提示できてない、そのうえ、その価値を大学の先生方が学生たちに伝えられていない。

そして結果として大学の価値が下がってくる。

つまり、今は大学の価値低下=デフレスパイラル、と、その結果としての専門職大学院と通信制大学院の増加、っていう状況なのだろう。

大学の価値の低下が、日本人の勉学意欲を上げている、というなんとも皮肉な様相を呈しているのでもあるが。。。