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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

マーケティングビジネスにおけるTwitterバブルと”囲い込み”の愚

今テレビCMも結構投下していて(ブランド認知には相当貢献してるんじゃないかな?)、TwitterでもそのCMに登場するキャラが登場している某キャンペーンを見ていて思ったこと。

企業の公式Twitterアカウントにおいて、

(フォローしている数)>(フォロワーの数)

という公式が成り立つ場合、そのTwitterを使ったマーケティングはうまく行ってるのかどうか、検討したほうがいい、と。

Twitterをどう位置づけるかにもよるけれど、とりあえず、簡便な情報配信ツールであり、かつCRMツール的なものと考えてみると、そこで配信される”つぶやき”(すなわち企業側からのメッセージ)が、そのフォロワー(つまりマーケティング上のターゲット)の興味関心にあったものであるならば、フォロワー数のほうが多い筈で、もしフォロー数のほうが多いのであれば、その数値が示すものは、

”かつての痕跡”
・アカウントをフォローしてくれた人をフォロー返ししたが、後にunfollowする人が増えたため、結果として、フォロー数のほうがフォロワー数を上回ることになった。つまり、いったんフォローしてくれた人が企業側のtweetに飽きて、ないしは、期待外れで、フォローを辞めてしまう、ということが発生。この場合、フォロー数は”痕跡”のようなもの。

"SEO/SPAM的策略
・企業側がいろんな人(とくにフォロワー数の多い人)をフォローすることで、SEO的に自アカウントのフォロー数を増やすことを目論んでいる。つまり、ユーザーを追っかけるようなストーカー行為になりかねない。

いずれにせよ、Twitterを「囲い込み」のツールとして使うのはどうも愚の骨頂な気がしてならない。

むしろ、自ブランド/サービスに興味を持ってくれれば、ユーザー側が自らをフォローしてくれる(=囲い込んでくれる)。そのためのツールとしてなにをすべきかを考えて望みたいし、そうして欲しいもんだ。