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mediologic

メディアと広告とマーケティングと。

ネットでの無料放送

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■ Free TV and radio network goes online (Netimperative)

日本でもUSENが”完全無料ブロードバンド放送・パソコンテレビ”と称した『GYAO』という”ネット上での無料テレビ放送”の試みをスタートさせているが、アメリカでも同様の動き。

なかでも、P2Pネットワークを用いた Open Media Network の動向が気になる。ベースとなるインフラは数年前にも注目された kontiki 社のネットワーク。ストリーミングとは違い、WinMXやNapster同様に、複数の他クライアントからデータを取ってくるわけだが、実際ユーザーの使い勝手で言うと、auの携帯向け擬似放送である、EZチャンネルに近く、ある一定のタイミングでダウンロードされて番組が見れる、という仕組み。

僕の個人的な見解では、このモデルのほうがストリーミングモデルやオンデマンドモデルよりも「インターネットにおけるテレビ(的な)無料放送」に合うと思っている。

ストリーミングモデルにしてもオンデマンドモデルでも、結局はサイトに”視聴者”が訪れさせなければいけない、というリテンションの高いハードルがかかわってくる。一方でkontiki/OMNが提供するP2Pモデルは”視聴者”に「送り届ける」仕組みなので、広告配信においても従来のOpt-Inメールのようなターゲティング手法を利用できるとともに、登録している”視聴者”全員に広告を送り届けることができる。ストリーミングやオンデマンドの場合は、サイトの来訪者=”視聴者”だが、P2Pモデルの場合は登録者=”視聴者”となる点が相違点。ここに、無料放送の主たる収入源となる広告収入について、別モデルが生まれる理由がある。

もし、TVCMと同じものをネットの無料放送で流すとして、”ターゲティングできる”という”ウリ”で広告枠販売されるとしよう。結局は”ターゲティングできる”=”登録視聴者を抱えている”ということなので、その”(登録)視聴者”にリーチできる数が多ければ多いほどメディア・パワーは大きくなる。ここから上記したような、ストリーミングモデル・オンデマンドモデルのように”視聴者が来るのを待つ”モデルよりも、P2P手法を使った”視聴者に直接送り届ける”放送モデルのほうがスジがよさそうな気がするのだ。

ストリーミングモデル・オンデマンドモデルが「Archive/Stock」型だとすると、P2P放送モデルは「Deliver」型で、”新聞”のように定期的に送り届けられ、”雑誌”のような単位・内容の”テレビ”として成立するだろう。