mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

ソーシャルメディアを使わない人もいる、という前提で、このメディア上の”PR”というものを答えてよ。

昨晩 、”ソーシャルな人たちの個人的集まり”というDIALOG HOUSEに参加してみた。

今回は、オバマのソーシャルメディア戦略にも携わったという Edelman の Michael Slaby の話がメインで、彼の話は短いながらも「うまいこというなあ」というキーワードが散りばめられていた(例えば、Social MediaとEarned Media を切り分けて図をつくっていたり、interconnected や Shopping as content とか Shopping become collaborative などなど)。

さて、そのあとの二名のプレゼンターがいて(最初は質問を避けていたんだけれども)どうしても気になる件があったので、会場から質問してみた。それは、

ソーシャルメディアを使わない人もいるのに、なぜその人たちにソーシャルメディアを使うことをプッシュするのか、せねばならないのか

という点。

そもそも、ソーシャルメディア(マーケティング)をやっている人たちは、やっていない人たちがいるということを忘れてるんじゃないか、とも思うときある。

また今回はテーマが「ソーシャルメディアxPR」だったからこそ、この問は本質的な部分だと考えたのだ。

PRとはその名のとおり「Public」であり、しかしながらソーシャルメディアというものは限定的なユーザーによるものだ。 このギャップについて「PR業界」の人たちがいかに答えるのか、またPRをどう再定義するのかについて、非常に興味があったのだ。

しかしながら、この問について答えられるような人はいないようだ、いまだ。

これまでPRが主戦場としてきた”メディア”は”メガホン”のような存在だった。メッセージを届ける”武器”が(PR側が別に自らそういうメディアを構築せずとも)非常に大きなリーチを持っていたからこそ、「Public Relations」となったわけで、じゃぁソーシャルメディアの場合はどうなのよ。と。

だからこそ、PRの再定義と、(多くの人にとって)ソーシャルメディアはなぜやらなくちゃいけないのか? という問は本質的だと思うんだよね。

輸入物ソーシャルメディアを使ったPRの話はよくみんなするけど、もっとたくさんユーザーを抱えるmixiやGREEを使ったPR戦術/戦略の話って誰もしないじゃない? なので、表面的で本質的なPRの話、ソーシャルメディアの話って、なされてないんだなと。

と、昨夜の会に出て思いました。