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ケータイと家族

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■『ケータイと家族の変容』

以前共同研究者、共著者であった、現・中央大学文学部助教授の松田美佐さんの社会言語学会での報告。

Rakow and Navarro(1993=2000)は女性がケータイを持つことで,いつでもどこででも母親業を遂行できること/せざるをえないこと――リモート・マザリング-―を明らかにした.「いつでも子どもと連絡が取れる」という気持ちを持つだけでなく,実際に,子どもからの電話でどこにいても車で送迎に向かう,そんな母親の事例が出てくるこの論文タイトルの一部を報告者は「リモコンママ」と訳したことがある.母親はケータイを持ったことで,子どもから遠隔操作(リモートコントロール)されるのだが,それは,母親としての支配的なジェンダー・イデオロギー――いつでも子どもからの接触に答えられる――に適合的であり,利用の満足につながっている.

面白い。本報告は家族関係がケータイによって維持管理されているかというもの。これを負の側面とみるか、正の側面とみるかは、それぞれの立ち位置によると思うが、「ケータイによる人間関係の希薄化」を論じてきていた批評家たちに対するアンチテーゼとなるだろう。

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