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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

その存在ゆえにこきおろされやすい

■電通とGoogleの間で交わされた、ジョークのような本当のような交渉 - Feel Like A Fallinstar

はてブでも600以上のブクマを集めているこのネタですが、当時この話の当事者だったのは自分で(というか他にも同様の体験した人物はいるはず)、正直事実である。ただ、これは電通に限った話ではなく、Y!のトップページの広告を売りまくっていたネット系広告代理店も、博報堂からも、ADKからも、問い合わせのあった話であるので、都市伝説ではない。

ただ、これらの話は主に媒体セクションではなく、営業セクションの人々からの問い合わせであったということと、当時はまだまだGoogleの広告についても理解されていない時代であって、こうしたとらえられ方について、バカにするものでもないと思う。なんせ、お客さんと会食して領収書もらおうとしても、まだ社名を聞き取ってもらえなかった時代だしね。

特にこれが都市伝説的に噂になりやすいのは、「電通」という名前で回覧されているから、だと思う。多くの人が「ガリバー電通」「恐竜電通」をこきおろしたいというキモチの現れがこのブクマの量ってことかな。

もうひとつ言えるのは、Google の広告サービスっていうのが、それほど理解されにくいほどのイノベーションだったっていうこと。

従来型の広告は「たくさん人が見ているメディアの広告枠」が“いい広告枠”だった。で、そうじゃない広告枠の考え方を生み出したので、既存の広告枠の考え方に慣れている人にはほんとGoogleのTOPに広告を出すことができないことが不思議だったのは間違いないわけだし、その反応はまぁ当然のものだったと思う。当時は。